「ハマことば」とは??
初めに……文献や研究により、考え方が異なる場合もあります。
※横浜・ハマことば辞典や横浜開港資料館資料(各書籍)、
ホームページを元に作成されています。
<ナ行>
ニッカポッカー(knicker-bocker)
膝下でくくる、ゆったりとした半ズボン。昭和2年頃からゴルフが流行し、それに履いていくズボンが流行した。
ニヒル(nihil)
虚無的。何事にも否定的で心を動かさないさま。ラテン語。
ネタ
料理のもとの材料のこと。種(たね)を逆さまにした語。
ノミコウイ(呑み行為)
競馬・競輪等で、隠れて馬券等を販売すること。
<ハ行>
バッテラ(bateira)
ボート。ポルトガル語。小型の船。
明治になってから、この英語のボート(boat)が使われ始めると、鯖の押し寿司の形が似ていることから、その名称にも使われるようになったそうです。
ハイカラ(high collar)
明治31・32年頃から使われ始めた。
1.西洋風で目新しいこと。普通よりもたけの高いカラー。2.西洋風の真似をすること。またそのもの。3.時の流行追って着飾ること。またその人や服装。4.新しい流行。新しい服装。
ハイボール(high ball)
ウィスキーを炭酸で割った時に、気泡が上がっていく様子から名付けられたカクテル名。
ウィスキー、またはブランデーを、ソーダ水等で薄めて氷の塊を入れた物。
ハギレ(端切れ)
半端な布切れ。布の切れ端。かつては、どんなハギレも大事にされ活用した。
ハグ(接ぐ)
2つのものをつなぎ合わせること。今も元町付近の工務店で使っている。
ハクライゴ(舶来語)
明治時代以前の外来語。バンゴとも言う。
ハクライヒン(舶来品)
船に乗せて運んできた品物。
バザー(bazar ・bazaar)
毎年6月上旬に開かれる横浜開港記念バザーの略称。
原義は、イスラム教の布教に関連して街に開かれた市場ということ。
バタ(butter)
バター。英語。
オランダ語botorからきたボートルに対して、このバタが明治時代に入って取って代わった。
ハタビ(旗日)
休日。
明治の頃より、ドンタクと区別するため、日本の祝祭日のことをこう言った。
政府の決めた祝祭日の事で、各家の前には必ず日の丸の旗が掲げられるようになったので、この言葉が生まれた。
バテレン(padre)
師父。ポルトガル語。
キリスト教が日本に伝来した当時の宣教師に対する称号。
パトロン(patroon)
包み紙。ダイナマイト、その他の爆薬の包み紙。
オランダ語。安土桃山時代から小銃の早撃ちの意味に用いられた。「patron」:保護者。支援者。英語。明治になってから用いられた。
バナナ(banana)
元は、南アメリカ語かアフリカ語で、スペイン語からヨーロッパ語のドイツ語banane等に入り、そこから日本に入ってきた。
バロメーター(Barometer)
船上で用いる気圧計。オランダ語・ドイツ語。
パンツ(pants)
ズボン。
これは、フランス語pantaloons(パンタルーン)の略語を用いている。長くズロース、さるまた、トランクスの意味で使われていたものが、最近やっとこの本来の意味で使われ始めている。
ハンドン(半ドン:半zondag)
土曜日。「半日のzondag」を下略した言葉。Zondagはオランダ語。ヨイドンとも言った。
ビーア(beer)
ビール。
英語から入ってきた。ドイツ語のBierからという説もある。
ビロード(veludo・velludo)
織物の1種。ポルトガル語から入ってきた。
ピン(pinta)
物の数の1。「ピンからキリまで」のピン。
ポルトガル語が語源。采の目やカルタの目の1の数のこと。
ブリキ(blik)
オランダ語。ブリキ板のこと。
ドイツ語では、blech。元々は、光る板のこと。日本では、明治時代から生産された。戦後は、特に在日米軍放出の空き缶のことになった。これで作られたおもちゃの裏をひっくり返すと、缶詰の文字が刻まれていたりもしました。
ブルマー(bloomers)
戦時下のモンペの膝までのような形のパンツ。
1851年アメリカの女性解放運動家ブルマーが考案しました。窮屈な衣装から女性を解放する為、短いスカートと、その下に履く足首丈のズボンの、ブルマー ズ・スタイルを考案しました。それが、その後改良され、明治末期に日本に上陸し、ちょうちん型ブルマーとして学校で採用されました。現在は、「ちょうちん 型」から「ハーフパンツ型」が多くなっています。
ペケ(pergi)
だめ。気に入らない。罰点。悪い。
マレー語。英語では、piggy。マレー語のこのpergi(出て行け)からきたという説と、中国語の不可等からでたとの説もある。
ポテト(potato)
じゃがいも。
英語からきた。スペイン語やポルトガル語では、patataと言い、ハイチ原住民の言葉が元になっている。
ポンズ(pons・pon酢)
かんきつ類の絞り汁。
オランダ語。16世紀に入ってきた。それが和洋混合語の「ポン酢」にもなる。Ponsは、ブランデー・ラム酒等に果汁・砂糖を混ぜた飲料のこと。
ボンテン(梵天)
海中等に網を投じて、その位置を表示するための目標物。
ポンプ(pomp)
ポンプ。
オランダ語からきた。英語ではpump。